
かつて熊野詣に訪れるために、先人たちが熊野三山をめざして通った古道、それが「熊野古道」です。 自然林の続く苔むした古道を歩けば、いたる所で九十九王子社跡をはじめとする風情ある名所に出会えます。
熊野への信仰は平安時代、皇族や貴族たちが競って「熊野御幸」をおこなうようになりました。 それ以降、熊野信仰は武士階級、庶民へと広がって、「蟻の熊野詣」と形容されるほど人気を高めました。 その参詣は京都から泉州を通って紀伊国にそして海辺を南下し、田辺から先は山間に開かれた中辺路を通って、 熊野本宮大社に参拝。本宮からは熊野川を舟で下って新宮の熊野速玉大社・那智山の熊野那智大社を巡り、 那智山青岸渡寺の後方にそびえる妙法山にのぼり、大雲取・小雲取の険路を越えて本宮に戻って帰途につく… というのが順番でした。 人々はこの道のりを、聖地への憧れとさまざまな祈り、願いを抱きながら、およそ1ヶ月をかけて歩いたといいます。
※発心門・伏拝王子・三軒茶屋の3コースは無難な歩くコースで平素街中でのウォーキング感覚で歩けるコースです(他のコースは比較的アップダウンが険しくなります)。 時間も2時間から30分と体験しやすい時間です。
※熊野古道を歩く際「語り部」を手配し同行するとより一層熊野古道を楽しんでいただけます。(予約は観光協会が窓口で有料となります)
※四季や天候により同じコースでも違う顔を見せてくれます。その時々を楽しんでいただけば幸いです。 紅葉や野生の「りんどう」本宮町の町の花でもある「ささゆり」が群生している場所もあります。
和歌山・奈良・三重の3県にまたがって流れる北山川。 その荒々しい流れが長い年月をかけて、南紀随一といわれる大峡谷を形作ってきた。 志古からでているウォータージェット船で、瀞八丁までさかのぼると、壮大なスケールの自然の芸術をたっぷり堪能できます。
【瀞峡 公式サイト】
伐採した木材を、新宮へ運ぶ手段として始まった筏流しは、600年もの歴史があります。 北山村の筏が特に有名となったのは、その櫂さばきのみごとさです。 北山川は、淵と瀬の連続した急流と荒瀬が多く、そこを櫂と梶を交互に使って木材を傷つけずに下す勇壮さは、まさに北山村筏師の本領でありました。 しかし、昭和40年代にはいり、北山川にダムが建設されたのを契機に筏師もすっかり姿を消し、 ダムの建設とともに道路も整備され、木材の運搬も水路から陸路に切り替わりました。 昭和54年8月、この筏流しが観光筏下りとして復活して、現在に至っています。
【北山川の筏下り 公式サイト】
十津川村の大きな集落「上野地」と十津川(熊野川)を挟んで対岸の集落「谷瀬」を結ぶ巨大な吊橋谷瀬の吊橋は、 全長約300メートルの吊り橋で、橋中から見る自然のパノラマは、絶景です。
【谷瀬の吊橋 公式サイト】
那智大滝は二の瀧、三の瀧を含めて国指定名勝であり御瀧水は"日本名水百選"、 その麗しき御瀧の水の落ちる音は"音のある風景百選"に選ばれています。 水量は毎秒1トン程で、御瀧の上にかかる注連縄は年2度、神職によって張替えられています。 また那智山山中には"那智四十八瀧"があります。
【那智大滝 公式サイト】
携帯サイトからもご予約が可能です。上記の二次元コードを読み取りアクセスができます。